top of page

猫の火傷による口腔鼻腔瘻

  • 執筆者の写真: ハーブ動物病院スタッフ
    ハーブ動物病院スタッフ
  • 7月14日
  • 読了時間: 1分

こんにちは。

ハーブ動物病院です。


今回は、猫の火傷による口腔鼻腔瘻の症例を紹介します。

口腔鼻腔瘻とは

歯周病や外傷、腫瘍などにより口の中と鼻の中がつながってしまう状態です。鼻炎が進行するため、穴を閉鎖する手術が必要になります。


症例:猫、若齢、5kg

主訴:口を痛がり、食欲不振がある、数週間前に電源ケーブルを噛んで火傷した


血液検査:特に異常を認めず

鎮静下で口腔内の評価とスケーリングを行ったところ、左側上顎の犬歯内側の硬口蓋領域に数mm程度の口腔鼻腔瘻を認めたため、閉鎖する手術を行いました。


治療:歯肉のフラップによる口腔鼻腔瘻の閉鎖

歯を温存するようにかつ血流を十分維持したフラップを作成して、瘻孔を新鮮創にした上で閉鎖しました。

離開するか心配でしたが、その後特に大きな問題もなく、口を痛がる所見は消失し、食欲も元に戻りました。

電源コードを噛んで口腔内を火傷してしまう症例はたまにありますので、要注意です。


以上です。

  • Twitterの社会のアイコン
  • Instagram
square-default.png

埼玉県川口市のハーブ動物病院

bottom of page