犬の腎嚢胞破裂
- ハーブ動物病院スタッフ

- 4月10日
- 読了時間: 2分
こんにちは。
ハーブ動物病院です。
術中所見を掲載しています。苦手な方はご注意下さい。
今回は犬の腎嚢胞破裂について症例を紹介します。
症例:犬、トイプードル、6歳、去勢♂、4.9kg
主訴:紹介元病院より、血様腹水が認められており、元気食欲低下
既往歴:糖尿病、左側に巨大な腎嚢胞
出血の原因を精査するために検査を進めます。
x線検査とエコー検査:巨大な腎嚢胞と嚢胞内に血餅様の構造物が認められた
血液検査:軽度貧血、高血糖
診断:腎嚢胞破裂による腹腔内出血
治療:左側腎臓の摘出
当日の検査では貧血はごく軽度であったため、止血剤と安静による内科治療を先行、翌日の検査で、貧血が進行してしまったため、飼い主様とご相談のもと、左側腎臓の摘出を実施しました。
定法通り開腹し、左側腎臓にアプローチしました。
腎嚢胞の一部で破裂部位があり、出血が認められました。
後腹膜を一部切開して腎嚢胞を圧迫しないように慎重に腎臓、血管、尿管を牽引しました。
血管を結紮、電気デバイスでシーリングして切離、尿管を遠位まで露出して結紮離断しました。
出血がないことを確認して、腹腔内を洗浄して、定法通り閉腹しました。
疼痛はとても強い手術に分類されるので、フェンタニルテープを含むペインコントロルを入念に行いました。
術後は特に元気食欲共に回復、貧血も改善しましたが、一過性の腎数値の上昇が認められ、輸液や血圧の管理を行いました。
退院時には腎数値も基準値範囲に戻りました。
術後病理組織診断:腎嚢胞と重度の出血
嚢胞は特に腫瘍性病変ではなかったため今後は、腎臓病の予防や持病についてかかりつけ様でサポートされていく予定です。
以上です。













