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犬の股関節形成不全と股関節脱臼

こんにちは。

ハーブ動物病院です。


今回は犬の股関節形成不全と股関節脱臼について紹介します。

股関節形成不全は、股関節の緩み、変性、変形性関節症を特徴とする多遺伝子性、多因子性の形成不全です。

多くの場合、大腿骨頭の亜脱臼は生後 12 週頃までに、関節軟骨の変性と微小骨折、関節包の肥厚や炎症等は、生後 5 か月までに認められるが、臨床症状はさまざまです。

特徴的な症状は、後肢のふらつきで、”モンローウォーク”や”ウサギ跳び走行”があります。

治療には、体重管理、関節炎用サプリメントなどの内科療法、予防的に行う三点骨盤骨切り術や恥骨結合癒合術、救済的に行う股関節全置換術、大体骨頭骨頸部切除術があります。


ここで症例を紹介します。

症例:シーズー、♀、1歳、5kg

主訴:自宅で遊び回った後に右後肢が跛行

x線検査:右股関節脱臼(頭背側方向)

股関節脱臼があり、股関節形成不全も認められることから、整形外科専門施設での治療も視野に治療方針をご相談し、当院でも可能な大体骨頭骨頸部切除を実施しました。


治療:大体骨頭骨頸部切除


術後1週間で歩様も良好になり、術創も問題なく、満足される結果となりました。

今後は反対側の後肢にも気をつけながら、経過チェックや体重管理等を行なっていく予定です。

以上です。

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