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チンチラの尿道閉塞

更新日:2023年12月29日

こんにちは。

ハーブ動物病院です。

今回はチンチラの結石による尿道閉塞の症例について紹介します。


症例:チンチラ、1歳、♂、BW:0.5kg

主訴:昨晩から元気食欲がない、排便はあるが、排尿がない

原因を調べるため検査を進めます。


x線検査:尿道結石と膀胱の拡張を認めた



診断:結石による尿道閉塞


治療:尿道結石を膀胱内に戻した後に膀胱切開により結石を摘出

全身麻酔下で尿道カテーテル4Frを挿入し、生食で結石に対して加圧して膀胱内へ押し戻しました。

小型の動物で尿道損傷が起こるリスクがあり、慎重に操作しましたが、狭窄部位で結石が詰まっており、また、カテーテルが精管に挿入されて行ったりとても苦労しました。

その後、膀胱切開により結石の摘出を行い、縫合糸6-0で閉創して覚醒しました。

この症例はさらにペニス脱が合併しており、包皮縫合によるペニス脱の治療を1週間継続し、無事完治しました。


冬になり、飲水量の低下から尿石症が増えています。

飼育環境、特に室温管理、また飲水と排尿の確認が大切です。


以上です。

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