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チンチラの子宮蓄膿症

更新日:2022年3月1日


こんにちは、ハーブ動物病院です。

今回はチンチラの子宮蓄膿症について紹介致します。


症例:チンチラ、4歳、メス

主訴:お尻から膿のようなものが出ている。元気、食欲あり


エコー検査:子宮領域の腫大性病変と内部に液体の貯留を確認


診断:子宮蓄膿症

チンチラの子宮疾患では子宮蓄膿症、子宮水腫、子宮粘液腫が多く悪性腫瘍の発生率は低いとされています。

一般状態が問題ない間に子宮卵巣摘出術を行うことになりました。


治療:外科切除

子宮は異常に腫大していました。

チンチラは卵巣の位置が背側に位置し、アプローチがかなり大変です。

また結合組織も脆いため、慎重に取り出します。

今までやった卵巣子宮摘出の中で最も難しかったですが、無事に手術を終えることができました。

術後は排便排尿問題なく、食欲もあったため翌日に退院となりました。

1週間後の再診でも元気な姿をみせてくれました。

これで一安心です。


犬猫やウサギのように子宮疾患率がそれほど高くないチンチラは避妊手術は一般的ではありません。

そのため子宮の病気が気がつかない間に進行している可能性もあります。

今回は飼い主様の早期発見、早期治療により、重症化を防ぐことができました。


以上です。






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