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猛禽類の誤飲と胃切開による摘出

更新日:5月20日

こんにちは。

ハーブ動物病院です。


当院では猛禽類の診察も行っております。

猛禽類は時折異物を誤飲してしまうことがあり、自分で吐くことができなければ、外科的に摘出する必要があります。

鳥類は他の動物種と比べ、薬剤や輸液の投与経路確保や呼吸管理が難しいため、麻酔リスクがとても高く、専門的な管理が必要になります。

猛禽類は、気管挿管を行い、呼吸管理することによって、リスクを下げることが出来ます。

外科的にアプローチする際は鳥類固有の解剖学を十分理解する必要があります。

気嚢など損傷しないよう胃までアプローチし、糸で牽引して胃切開を行い、異物を摘出した後、定法通り閉創します。

また、術創を自咬して縫合糸を切ってしまう可能性もあるため、症例ごとに工夫が必要です。


ここで、当院で治療した猛禽類の異物誤飲に対する胃切開による摘出症例を紹介します。


症例:ハリスホーク、1.1kg

主訴:電池の誤飲

電池は誤飲により、電池の内容物が消化管内で溶け出すと消化管粘膜の化学熱傷(やけど)を起こし、重度の消化管穿孔を引き起こすため、早急に摘出する必要があります。

この症例は異物は食道から胃にかけて位置しており、アプローチが大変でしたが、無事に異物を摘出しました。

すでに胃粘膜の1/4ほどは重度の化学熱傷を起こし粘膜全体が硬固かつ脆弱になっており、術後の癒合不全や消化管穿孔が心配でしたが、術後は特に合併症もなく治癒しました。


症例:ハリスホーク、1歳、1.0kg

主訴:大量の紐を誤飲した後、元気食欲廃絶

通常通り胃切開して大量の紐を摘出した後、術後も特に問題なく、翌日から食欲も回復し、治癒しました。


猛禽類は誤飲に要注意です。

対応可能な施設も限られるため、かかりつけを探すしておくこともまた重要です。

以上です。

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