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犬の疥癬

執筆者の写真: ハーブ動物病院スタッフハーブ動物病院スタッフ

こんにちは。

ハーブ動物病院です。


今回は治療に苦労された難治性の皮膚病について紹介します。

症例:mix、8才、避妊♀

主訴:他院にて皮膚病の治療をするが良くならない

既往歴:疥癬


長い間治療をしており、皮膚の痒みの対症療法と疥癬の治療をされておりました。

またご家族も疥癬に感染しており、治療中とのことで厄介な症例でした。

念の為、自己免疫性疾患も含め一般皮膚検査と生検による病理組織診断を行いました。


皮膚検査:皮膚の上皮細胞が多量に採取されたが、天疱瘡で出現する極融解細胞は認められず、ヒゼンダニが認められた


病理組織診断:膿疱性皮膚炎、毛包周囲生性皮膚炎


診断:疥癬の再発


治療:疥癬の駆虫と抗アレルギー薬の休薬

寄生虫による皮膚病は徹底的に駆虫し、抗アレルギー薬を休薬することで完治します。

痒いからと抗アレルギー薬を使うと完治せず、悪化させてしまうため、皮膚病においてはまず感染を除外することが重要です。

当院で診断治療を見直したことで無事完治しました。

今後は再発を注意しながら当院のトリミングサロン等で皮膚状態をチェックしていく予定です。以上です。

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埼玉県川口市のハーブ動物病院

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