猫の形質細胞性足底皮膚炎

こんにちは。

ハーブ動物病院です。


今回は猫の形質細胞性足底皮膚炎について、ご紹介します。


猫の形質細胞性足底皮膚炎とは

猫の複数の肉球において、過角化、出血、潰瘍などを引き起こす稀な疾患です。

罹患猫ではFIVが陽性である場合も少なくないようです。

原因は明らかではありませんが、免疫抑制剤が有効となる場合もあり、免疫介在性疾患であることが示唆されています。

治療は、ステロイドやシクロスポリン、ドキシサイクリンなどの内科療法が有効となる場合もありますが、自壊している場合には、外科的に腫瘤の切除が必要です。


ここで、症例を紹介します。

症例:ロシアンブルー、10才、去勢オス、4㎏

主訴:肉球から出血と腫瘤の形成


x線検査:局所や肺野は著変認めず


血液検査:高グロブリン血症(7.0g/dL)、FIV/FelV:共に陰性


治療:プレドニゾロンによる内科療法が無効であったため、肉球腫瘤を外科切除


病理組織検査:猫の形質細胞性測定皮膚炎(Feline plasmacytic pododermatitis)に相当する重度の慢性化膿性炎肢端炎


治癒後、数ヶ月経って、複数の足底部に発生が認められ、再手術を行いましたが、表皮が脆弱のため離開、耐性菌予防のためスルファジアジン銀クリーム塗布による消毒と保湿、包帯によって術創を保護し、無事治癒しました。

今後も必要に応じて内科療法をしながら経過観察となります。


以上、猫の形質細胞性足底皮膚炎についてでした。

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埼玉県川口市のハーブ動物病院