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執筆者の写真ハーブ動物病院スタッフ

ハムスターの生活環境づくりとは


こんにちは、獣医師の竹田ともみです。


今回はこれからハムスターを家族に迎えたい、もしくは飼育法を見直したいという方に向けてハムスターの理想のケージやフードについてお話ししていきます。

私がまだ小学生の頃はハムスターの飼育法といえば

金網ケージでウッドチップ、ひまわりの種が主食でした。


しかし、現在はケージ、フード、床材のどれに至っても様々な種類があります。

健康で長生きをしてもらうためには清潔さとハムスターの特性に合わせた環境作りがとても大切です。

もともとハムスターは砂漠の動物で、湿気や寒さにとてもストレスを感じます。

給水ボトルが壊れてケージがびしょ濡れのままにしたり、冬場に保温器具を使用せず寒い部屋で生活させることは避けましょう。


次にケージについてです。

金網ケージはあまりおすすめできません。

網を噛むことが多く、それにより大事な前歯(切歯)が欠けてしまったり、不正咬合を起こす原因となる可能性があるからです。また網をつたって登り、誤って落下して、怪我をすることもあります。金網ケージは比較的安価なため、選びがちですが、おすすめできません。

当院でオススメしているのは下記のようなプラスチックタイプのケージです。

(画像はAmazonより)

通気性も保ちつつ、登れないような構造で

上段を取り外すことで掃除もしやすく、おすすめです。

しかし二階建てにしたり、あまり大きい回し車を入れると金網に手が届いてしまったり、落下の原因となるため注意が必要です。


フードに関してはハムスター用のペレットがおすすめです。

ハムスターはひまわりの種といった穀物が大好きなのですが、脂質が高いものも多く、栄養素も偏っているためおやつ程度に留めておきます。

穀物が主食のハムスターはなかなかペレットへの切り替えが難しいため、月齢の若いうちからペレットに慣らすことが重要です。

歯に障害が出てしまった場合も、ペレットをふやかすことで硬い穀物よりも食べやすいです。


床材についてはこれがおすすめというのは正直難しいです。

なぜかというと、その子の個性や年齢、健康状態によって変更する必要があるからです。

主な床材は、ウッドチップ(針葉樹はアレルギーが出やすいため、広葉樹がおすすめ)ペーパーチップ、コーンチップです。

体調によってはキッチンペーパーを裂いたものが良い場合もあります。

キッチンペーパーは色が白く、便の色や出血がないかどうか確認しやすいため、当院で病気の子を管理する場合はこちらを使用します。

しかし、ペーパーは口に入れてしまう子もいるため、注意が必要です。


ハムスターは寿命が約2年ととても短い動物です。

ハムスターにとって1日は人間の10日、それ以上とも言われています。

だからこそ1日1日を大切に心地よく過ごしてもらうためには、ハムスターの特性を理解し、その子に合わせた環境作りがとても重要であると考えています。

心配なことがある場合は診察や健康診断の際にご相談下さい。

お読み頂き、ありがとうございました。


埼玉県川口市のハーブ動物病院より


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