こんにちは。
ハーブ動物病院です。
今回はウサギの避妊手術について紹介します。
ウサギは子宮疾患の発生率は高く、4歳以上になると約60%の雌ウサギが子宮腫瘍を発症するという報告もあります。子宮癌もそのひとつで肺転移を引き起こし、加齢とともに発生率も上がるため、その発生リスクを抑えるため、犬猫同様にウサギの避妊手術も予防獣医療としてとても重要です。
当院で行ったウサギの避妊手術とその経過をご紹介します。
以下、術中写真を掲載します。苦手な方はご注意下さい。
手術方法は基本的に犬猫と同様ですが、ウサギは草食動物のため盲腸がとても大きく、開腹時には細心の注意を払います。
盲腸を傷つけないように注意を払いながら、子宮を露出させます。
子宮と卵巣は厚い脂肪組織に覆われているため、腸やその他臓器を巻き込んでいないか、しっかりと確認してから結紮・離断します。
ウサギは術後に食欲がなくなったり、消化機能が低下することが多いため、1泊お預かりさせて頂き必要に応じて強制給餌や点滴を行います。
退院の際は抗生剤や痛み止め、必要に応じて消化の流れを良くする内服薬を処方します。
手術から約2週間経過し抜糸となります。
術後経過でも元気や食欲、排便、排尿で問題なければ安心できます。
以上、ウサギの避妊手術についてでした。
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