子犬の誤食に対する催吐処置

こんにちは。

ハーブ動物病院です。


自粛ムードの中、子犬を新しくご家族にお迎えするご家庭が多いような気がしております。

ペットを飼うことでストレスも緩和され、また貴重な時間をお互いに与えあえる素晴らしいパートナーだと思いますので、今の世の中には良い動きだと思います。


子犬をお迎えした中で注意すべきことの一つに、子犬の誤食が挙げられます。

今回は、子犬の誤食についてご紹介します。


誤食時の対応

1.催吐処置

犬によっては中毒を示すものや腸閉塞を引き起こすものなど食べてしまった内容物によって、対応は異なります。

どちらにしても、誤食によって胃から腸へ流れる前に対応することで、腸閉塞や中毒症状の回避につながります。

一般的に胃の通過時間は2時間程度と言われているため、疑わしい場合には可能な限り早く催吐処置を行うことが重要です。

当院では、安全性と有効性においてエビデンスのあるトラネキサム酸(+低分子ヘパリンの処置前投与)の静脈内投与による催吐処置を行っております。


2.内視鏡による精査や異物摘出、胃内洗浄

催吐処置では吐き出せない場合や致死性のある毒物の摂取には内視鏡による異物摘出や胃内洗浄を行う場合があります。

腸へ流れていなければ、体に傷を作ることなく、異物を胃内から摘出することが可能で、当院でも対応しております。


3.外科的な異物摘出

誤食に気付かず、腸閉塞を起こしてしまった場合には、異物を外科的に閉塞部位から摘出する必要があります。

時間経過によっては腸重積などを起こし、腸が壊死してしまった場合には、壊死した部分を切除し、腸をつなぎ合わせる端端吻合を行います。

上記は、最後の手段なので、可能な限り速やかに催吐処置で対応することが望ましいでしょう。


当院で行った催吐処置の症例です。

症例:3ヶ月齢、タイニープードル、1.8kg


主訴:1時間前に、1㎝程度の鋭利なプラスチック片の誤食

x線検査:プラスチック片ではX線透過性があり、異物は確認できず


治療:トラネキサム酸と低分子ヘパリン併用の催吐処置

3ヶ月齢で超小型犬種ということもあり、慎重に催吐処置を行いましたが、今回は誤食から催吐処置まで速やかに対応できたため、無事異物を吐き出すことができました。


若齢時ではいろいろなものを噛んで食べていいものと悪いものを覚える時期でもあり、誤食に気を付けなくてはなりません。

万が一には、様子見にしないで速やかに動物病院にご来院されることが重要です。


以上、子犬の誤食についてでした。

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埼玉県川口市のハーブ動物病院