マイクロブタの耳血腫

こんにちは。

ハーブ動物病院です。


今回はマイクロブタの耳血腫について紹介します。

術中写真があります。苦手な方は注意して下さい。


耳血腫とは

耳介で内出血が起きて腫れあがっている状態です。

原因は、外耳炎や外傷などが多いですが、原因不明の場合もあります。

痛みや不快感が強いため、治療が必要となります。

内科治療では原因の除去、ステロイド、内溶液の穿刺吸引、圧迫包帯などがありますが、多くは短期間で再発して、外科治療が必要となる場合が多いです。

外科治療には様々な術式がありますが、耳介の皮膚を切開して、血餅、線維素を除去した上で、内容液が排出できるようにし、耳介の内側と外側を何かしらで圧迫するようにして行います。術後は排液と感染で見た目が悪く、術後ケアはやや大変ですが、耳の変形が最も少ない治療法となります。


ここで、症例を紹介します。

症例:マイクロブタ、2ヶ月齢

主訴:左耳が急に腫れてしまった


診断:耳血腫


治療:外科治療(耳介皮膚内側面の縦切開と消毒、メッシュによる縫合圧迫固定)

この症例は、他の子豚の咬み傷により耳介が化膿し、内溶液は化膿性の滲出液でした。

そのため、耳介内側面の皮膚に縦切開をし、皮膚壊死組織や線維素を除去し、ポビドンヨードによる洗浄を丁寧に行った上で、メッシュによる縫合圧迫固定を行いました。

メッシュによる固定は、耳介の変形を抑え、本来の形を維持する目的で行います。

術後は2週間ほど耳介表面の消毒と包帯交換を定期的に行い、徐々に滲出液も減り、切開部位も自然と塞がりました。

術後1ヶ月弱で排液も治まったため、固定していたメッシュを外しました。


マイクロブタといえど、犬と同じ術式で十分対応可能だと思われます。

以上です。

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