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執筆者の写真ハーブ動物病院スタッフ

ペレットへの切り替えは難しい!?

更新日:2020年1月31日


こんにちは、獣医師の竹田ともみです。


以前の家族紹介のブログで、お話したように愛鳥いぶこは元々シード食でした。

その後ペレット食のメリットがたくさんあることを知り、いぶこ3才にしてペレット食への切り替えを決意しました。


年齢が若ければ若いほど、適応力が高いためシード食からペレット食への切り替えがスムーズに行く場合が多いです。

しかし、私のようにペレットの存在を知るのが遅かったり、迷っている間に成鳥になってしまった場合でも根気よく向き合えばしっかりとペレット食に切り替えられることも多いので、諦めずに挑戦してみましょう。


まず、ファーストステップとしてはペレットの味を知ってもらうことです。

オススメは「ハリソン」のマッシュタイプです。ペレットが粉砕されています。

ふりかけのようにシードにかけてもらったり、手の上から食べさせてみたり、匂いが大豆や穀物の香りなのでペレット初心鳥にはピッタリです。いぶこもよく食べてくれていました。

ハリソンは無添加で作られているため、添加物が気になる方にはハリソン社をお勧めします。


そして次のステップは粒状のペレットです。

我が家では①味②色③大きさの異なるペレットを準備しました。


①味 ペレットも様々なメーカーがあり、鳥も好みがあるようです。1種類試すだけではなく何種類かあげてみると食べてくれるものが見つかるかもしれません。

処方食の取り扱いも多い、ペレットの王道「ラウディーブッシュ」

我が家はウロコインコもいるため、粒が大きめのものも用意しました。

しかし、これはいぶこは好きではないようで、細かくしても全く食べてくれませんでした。


打って変わって、ペレットのおやつの取り扱いもある「ラフィーバー」

こちらは今となってはいぶこの主食です。粒が細かいフィンチ用ですが、もちろんコザクラインコが食べても大丈夫です。逆にキンカチョウの茶々ちゃんはこちらはあまり好みではないようです。


②色 鳥は目が良いため、好きな色や興味のある色で気を惹くことも有効です。

色が鮮やか、フルーツの色で着色されている「ズプリームのフルーツフレーバー」

我が子みんな大好きです。茶々(キンカチョウ)、ジューシー(アキクサインコ)はこれが主食です。便の色が変わってしまうため、本当は着色なしのものが良いのですが、2羽には受け入れてもらえませんでした。


③大きさ 細かい粒が好きな子や大きい粒を豪快に砕くのが好きな子など、これまた様々。我が家はキンカチョウからウロコインコまで大きさの異なる子がいるため、それぞれが食べやすい大きさを選びました。いぶこは大きめの粒はあまり好かないようで、小さいものをちまちま食べます。

同じメーカーでも粒と色が違うものを用意しています。


鳥種や性格によって、好みのペレットがバラバラなのは本当に面白いです。

私がペレットを食べるふりをすると、じっと見つめてくるので、おすそ分けであげると喜んで口にしたり。

放鳥して、お腹が空いた段階でペレットをあげ、落ち着いたところで、シードを少しあげてみたり。結果として、完全なペレット食に切り替えるには半年ほどかかりました。

食事は人も同じで、習慣づけることがとても大切です。

ペレットをお試ししてみたいという方には小分けでもご用意していますので、お気軽にご相談下さい。


主食の7割をペレットにすれば他のビタミン剤は必要なくなり、残りの3割はシードをおやつ代わりにあげます。ケージに入るのを嫌がる子などにご褒美であげると、とても喜びます。


逆にどうしてもペレットを受け入れてくれない子はビタミン剤(ネクトン等)で栄養を補うことも可能です。無理に切り替えたり、食事で悩みすぎると鳥にも伝わり、お互いにストレスとなるため温かい気持ちで向き合いましょう。


埼玉県川口市ハーブ動物病院より


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