産科
産科において、交配から分娩まで様々な問題が起こり得ます
当院では、元気な赤ちゃんが生まれるよう可能な限りサポートさせて頂きます
出産について
出産前の徴候について
出産が近づくと、母犬は様々な徴候を示します
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出産数日前から 巣作り行動、落ち着きがなくなる
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出産直前の12-24時間前から 食欲低下
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出産直前の12-24時間前から 直腸温の低下
小型犬の場合、特に36℃台になると数時間以内に出産が始まります
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出産直前 透明から濃緑色の分泌物
産道内で尿膜が破れると透明の液体が陰部から出てきます
特に濃緑色の分泌物は胎盤剥離の状態のため注意が必要です
出産について
出産は全部で通常6-12時間以内続きます
出産の間隔は通常20分-120分程度です
胎児が娩出後は胎盤が出てきます
出生後の対応について
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胎児は胎膜に包まれており、呼吸ができるよう剥がした後、よく鳴かせることが重要です
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臍帯は胎児側から1㎝程度離して結紮・離断します
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胎盤は母犬が食べる場合がありますが、下痢の原因になりうるため廃棄します
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出生後6時間以内に初乳を飲まし、免疫(移行抗体)を獲得させます
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母犬が興奮状態にある場合は、誤って子犬を傷つけないよう注意が必要です
出産前の準備
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妊娠55日前後でのx線検査 - 産道が十分か確認します
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かかりつけの獣医師との連絡 - 夜間の救急対応も想定
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母犬が安心して分娩できるような清潔なお産箱
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予定日数日前から体温測定
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タオル、ハサミ、糸、保温箱など