こんにちは。
ハーブ動物病院です。
今回は犬の肛門嚢閉塞について紹介します。
肛門嚢について
犬や猫には肛門外側の左右(4時8時方向)に肛門嚢があり、肛門腺から作られる分泌液を貯留しています。
この分泌液は、縄張りを示すために役立つと考えられています。
肛門嚢疾患には、肛門嚢の閉塞、肛門嚢の炎症、膿瘍、腫瘍等があり、肛門腺破裂を起こすと強い痛みと感染を引き起こします。
最も頻度が高い肛門嚢疾患は肛門腺の閉塞で、チワワやトイプードルなどの小型犬種が罹りやすいとされています。
原因には感染、炎症、腫瘍、肛門括約筋の筋力低下、肛門腺処置の不足などがあり、定期的なトリミングや動物病院での処置は大切です。
閉塞してしまった場合は、治療として、破裂する前に外科的に摘出する必要があります。
ここで当院で行った外科摘出の症例を紹介します。
外科治療:肛門嚢摘出
肛門嚢を破裂させないよう細心の注意を払って鈍性剥離します。
一部の肛門腺組織でも、取り残すと、術後の化膿等につながるリスクがあります。
肛門周囲にある肛門括約筋は可能な限り温存して摘出します。
術後数日間は排便時に痛みが出ますが、特に感染等なければ、順調に回復します。
症例:チワワ、12歳、肛門嚢両側の閉塞
症例:キャバリア、8歳、肛門嚢右側の閉塞
以上、犬の肛門嚢閉塞についてでした。
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