ハムスターの子宮腫瘍

更新日:10月5日


こんにちは、ハーブ動物病院です。

今回はジャンガリアンハムスターの子宮腫瘍について、紹介します。

術中写真も掲載いたします。苦手な方はお気をつけ下さい。


症例:ジャンガリアンハムスター、メス、1才9ヶ月、48g

主訴:定期検診で来院された際に腹部膨満に気がついた

まずは腹腔内臓器に異常がないか、エコー検査を行いました。


エコー検査:子宮の領域に液体が重度貯留


仮診断:子宮水腫もしくは蓄膿症


治療:子宮卵巣の全摘出

子宮疾患の第一選択は手術による摘出です。

年齢、麻酔、出血のリスクを飼い主様とよく相談したうえで、子宮卵巣摘出手術を行いました。


術前の写真です。

毛刈りをすると、お腹の張りがよくわかります。

水腫のように内部がパンパンの子宮が確認できました。

血管を傷つけないように慎重に取り出します。

子宮、卵巣を無事に取ることができました。

術後の写真です。

術前に比べ、腹部がすっきりしました。

取り出した子宮と卵巣です。

左右ともに膿が溜まり、切開すると写真の右側のように子宮は収縮し、液体が出てきました。

子宮内に腫瘍も確認されたため、病理検査を行いました。


病理検査結果:子宮水腫と子宮の顆粒膜細胞種

細胞異型性は低く、核分裂像は乏しい、検索範囲に腫瘍の脈管浸潤像は認めないが、拡張した血管に近接して腫瘍組織が認められる

卵巣は異常所見認めず


ハムスターの子宮の顆粒膜細胞腫は情報が少なく予後が不明ですが、無事に退院しました。

元気に過ごせるよう、経過観察をしていきたいと思います。


以上です。


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