こんにちは、ハーブ動物病院です。
今回は少しレアケースの症例についてご紹介させて頂きます。
症例:オカメインコ、5歳、メス、90g
主訴:2,3日前より食欲不振、体重減少、排便困難
身体検査を行った際には動きはしっかりとしていましたが、尿ばかり出ているようでした。ここしばらくは卵も産んでないようで、触診上も卵は触れません。
レントゲン検査を行うと、写真左の大腿骨に重なるように結石があるのが確認できます。
横から見ると楕円状に見えます。
その後少量の排便が確認できたため、まずは内科治療を行うことにしました。
皮下点滴と内服を処方し、次の日に再診としました。
翌日、無事に結石が出たとの報告を受けました。
その後は排便もスムーズにできています。
念の為、皮下点滴を行い、その後は内服のみで経過観察としました。
実際の結石がこちらです。
腸結石は大きさや形によっては手術で取り出すこともあります。
今回は飼い主様の早期発見と早期治療により、内科治療で無事に排出させることができました。
腸結石ができる原因は詳しくはわかっていませんが、異物へのカルシウムの沈着や腸の機能低下が関わっていると言われています。
今後も繰り返す可能性があるため、異変があればすぐに対応する必要があります。
以上です。